カッティングマット「製造工程公開」

カッティングマットがあるお陰で、机が傷つかない・・・
小学校の図工の頃
から考えると、長年お世話になっているいる「カッティングマット」。
いつも机の角にある健気な存在ですが、実際どの様に作っているのでしょう?

みなさん、興味ありますよね・・

今回、ハセガワ初となるカッティングマットの開発ということで、長年に渡ってカッティングマットを作り続けている老舗メーカーに、製造工程を取材させていただき、ホームページでの公開をお願いしたところ、二つ返事で了承していただきました。


◆カッティングマット40×15の製造工程を一挙公開◆

カッティングマットの板は塩化ビニール製で、軟質-硬質-軟質の三層構造。
大判を4枚まとめて、横幅40cmにカットしていきます。

カットした40cmのマット板を、今度は縦15cmにカット。
数字は「152.1」となっていますが、この時点では横も縦も「2.1mm」ほど長くカットします。

加工される前のハセガワ製カッティングマット板。

カンナがけ

大判のカットでは表面にざらつきがあるため、上下左右の4面をカンナで整えます。

カンナがけの機械は「3枚刃」を使用しているので、表面がなめらかに削れます。

印刷工程

印刷機に固定した「治具」の位置にマット板をセット。

シルクスクリーン版が降りてきて、目盛りを印刷。

印刷の仕上がりをチェックし、乾燥室へ移します。

印刷が仕上がった時点では、横も縦もまだ「2mm弱」長くなっています。

面取り加工

「治具」にしっかりと固定し、長さを横40cm、縦15cmに削って行きます。

巨大なスコヤで垂直を確認。縦も同様に削り、サイズは40×15cmとなります。

Rエッジ加工

下側と右側の端を「Rエッジ加工」していきます。(Rエッジは下側と右側のみです)

Rエッジ加工専用の刃物が使われます。

下側用と右側用のRエッジ加工専用の治具に固定し、角を丸く削ります。

製品の特徴となっている「Rエッジ加工」で、手にやさしく折り目が付きにくい仕様です。


カッティングマットの製造工程、いかがでしたか・・

製造現場を案内していただいた工場長さんに、
「こんなに技術の詰まった製造工程を、公開してしまって大丈夫ですか?」
と聞いたところ、無言で微笑んでおられました。

取材して驚きましたが、カッティングマットは丁寧に一枚一枚手作りされています。カッティングマットを製造する各工程において、使用されている機械のセッティング、そして寸法を決める大事な「治具」などまで、全て現場の職人さんによる「手作り」だということです。熟練の技だけではなく、機械の調整や刃物の加工まで、長年培ってきたそんな技術の蓄積があるからこそ、簡単には真似ができない。まだまだそんな職人が生きている、町工場の自信の表れを感じました。


カッティングマット40×15は、他では真似のできない、町工場のカッターマットです。
手作りで暖かみのある使い心地を、是非お楽しみください。

MADE IN JAPAN


TT107 カッティングマット40×15(横長・Rエッジ加工)
【三層構造グリーンマット】

Size:400mm×150mm
本体価格 ¥1,800(+消費税) 2015年7月発売予定



第54回静岡ホビーショー情報

《業者商談会》 5月14日(木)・15日(金)
《一般公開日》 5月16日(土)・17日(日)


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