パールフィニッシュ

2010年10月のホビーショーと、11月のJMC東京会場で参考出品していた、パールフィニッシュがこの秋発売されます。

パール系塗料は、塗料メーカー各社で発売されており、特別珍しい物ではありませんが、薄くて伸びるフィルムにパールを施した製品は、業界初となります。

↑ 試作品をフィニッシュシリーズに貼ってテスト。

試作は6種類の「パール粉末」でテスト。従来のフィニッシュシリーズやクリアパーツに貼って輝きを確認しました。ベースフィルムは、今年6月に発売したクリアー系フィニッシュ、グリーン他4色と同じですので、透明感が高くよく伸びます。6種類の試作品から、真珠光沢がハッキリとわかりやすいものを厳選し、細かな粒タイプと、大粒タイプ、2種類の製品化となりました。

※透明タイプですので、施工する色彩によって色の変化をお楽しみいただけます。パールフィニッシュは、マイカ粉末に酸化物を薄膜コーティングしたものを使用しています。

パールといっても本物の真珠ではなく、六角板状の結晶をなす鉱物の「雲母」英語名(マイカ)に「真珠光沢」があり、耐熱性、耐薬品性に優れた特性があります。

TF905 パールフィニッシュ(大粒)に使用した「マイカ粉末」です。

マイカを粉砕したパウダーは、各種工業製品や材料に新しい機能や、優れた特性を持たせる素材として活用されており、自動車メーカーでは、メタリックのボディ塗装と同様に、パール塗装が高価な特別色として設定されています。電子機器に用いる樹脂や、住宅建材の内外装に高級感あるデザインを演出。人体に対して安全であることから、ファンデーションや口紅、カラーコスメなどの化粧品の色づけ素材など、暮らしに欠かせない身近な材料として幅広く利用されています。

←10月発売のNSR250と同等のカーボンブレーキキャリパー。

パールフィニッシュの使用用途を探していて、目に止まったのがNSR250で使用されたカーボン製ブレーキキャリパーです。TF905パールフィニッシュ(大粒)を模型に貼ってテストしてみましたが、BK2のキャリパーパーツC30,C31をクレオスさんの[8]80%+[28]20%で塗装し、外側を[92]番で塗り分けます。上からTF905パールフィニッシュ(大粒)を貼り、形状にカット。そのままだと艶があるので、クレオスさんのつや消しクリアーを筆塗りしてみました。なかなか良い感じに仕上がっていると思います。実物は10月13日からのホビーショー、トライツールコーナーで展示しますのでご覧ください。

他にも使用用途として、ジオラマでは安全対策の光るアスファルトや、フィギュアのメイクアップやネイルなどの化粧素材表現としても便利にお使いいただける商品です。

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