「両面糊になったミラーフィニッシュがほしい!」
2012年の師走に、弊社キャラクター担当からそんな要望がありました。
簡単に考えていた試作は思いのほか難航し、試行錯誤を繰り返した試作品は、ミラー面に施工した糊やセパレーターなど問題が多く、量産性を考えた場合に製品化が難しいという判断になり、あきらめざるを得ませんでした。
そんな要望から一年後の2013年師走、恒例の挨拶回りに来られた某メーカーとの雑談の中で、脳裏にあった両面糊の話題から、極薄でしかも透明感の高い「両面粘着シート」という案が浮上。これはもしかすると「第三の接着方法になる!」と、そのとき確信しました。
両面粘着シート 超透明50μmミクロン
【極薄超透明両面粘着シート】
模型作りで使用する接着剤といえば、プラスチック用接着剤や瞬間接着剤ですが、
もう一つ、高性能な「両面粘着シート」を加えていただきたい!
両面粘着シート超透明50μmミクロンは、模型作りに適した極薄の糊を、台紙とペットフィルムでサンドイッチした、新開発の両面粘着シートです。糊の成分はフィニッシュシリーズに使われている粘着剤と同等で、台紙からはがした後に約24時間で固着します。
主にクリアパーツへの接着を想定していますので、心配される黄変を防ぐ「UVカット」機能を備えており、安心してご使用いただけます。
写真はアプリケーションシートを使って、ペットフィルムと粘着剤を台紙からはがした状態です。
シートの構成:(上)ペットフィルム(透明)、(中)粘着剤(50μm)、(下)台紙(クリーム色)
クリアパーツの接着、メッキパーツ、エッチング、木製甲板など、透明感を損ないたくない接着、接着剤をはみ出させたくない。くもり、白化を防ぎたい、接着の厚味を統一したい部品への接着に有効です。キャノピーや可動部の仮止めなど、あらゆるジャンルの模型に使用できます。
50μmミクロンという極薄で超透明な糊が、模型の仕上がりを変えてくれます。
新開発の両面粘着シートは、糊が極薄なだけではなく、超透明なのが大きな特徴です。クリアパーツ特に、車のテールライトのように、編み目の彫刻にも馴染ませることができ、しかも透明感を損なわない。とにかく「クリアー」に見せたい部分に有効です。
気を遣うクリアパーツの接着で、接着剤がはみ出すなどの失敗を防ぐことができます。
両面テープの概念を覆す、貼っているのがわからないほど透明で、極薄の両面粘着剤です。
開け閉めしたいキャノピーの接着や、仮止めしておきたい部分の接着に最適です。
接着面の彫刻も、両面粘着シートを使用することでくっきりと見せることができます。
実車と同様にフロントガラスにルームライトを接着しても、粘着剤が見えません。
▲注意:プラスチック材料を溶かして接着する方法ではありませんので、強い力がかかる部品の接着には適していません。
プラスチック接着剤、瞬間接着剤、そして もう一つ
「第三の接着方法」
貼ってる感がない! 極薄で超透明な両面粘着シートの登場です。
![](http://www.hasegawa-model.co.jp/tool_blog/wp-content/uploads/2014/07/IMG_2181.jpg)
クリアパーツの接着は、模型のできを左右する大事な部分。
最後はやっぱり、鮮やかに決めたいですよね・・。