フレキシブルカッター

シャープペンシルの芯のように小さく
鋭角で強靱な刃を持つ
ペン型「自由曲線カッターナイフ」の登場です。

通常カッターナイフの刃はハンドルに固定した状態で使用しますが、複雑な曲線を切る場合は、手首や指で回しながら切る必用があります。

フレキシブルカッターの特徴は、※刃の根本がコマのように、軸となって回転するので、切る方向に掛かる力に沿って、常に刃が向くことから、持ち替えたりハンドルを回すことなく、小さな形状や自由な曲線のカットが可能です。

※わかりやすい例が、キャスター付きの椅子を動かすときに「キャスター」は、動く方向を常に向いています。

■サイズ: 長さ133.5mm×幅 ∅9mm(刃とキャップは含みません)
■先端ユニット: 長さ28mm×外径∅5.4mm(刃と差し込み部は含みません)、内径∅3.5mm
■刃材質: 高速度工具鋼(ハイス) HIGH-SPEED TOOL STEEL

使用する刃は、高速での金属材料の切削を可能とするために、
工具の材料として開発された高速度鋼「ハイス」を使用しています。

ハイスの呼称は、高速度鋼(こうそくどこう、high-speed steel)が縮まったもので、高温下での硬さや耐軟化性を高めるべく、鋼(刃金)にクロム、タングステン、モリブデン、バナジウムといった金属成分を多量に添加し、焼入れ等の熱処理を施した後に、研磨して刃物状に成形して使用します。

切削工具の材料は代表して、ダイヤモンド、超硬合金、ハイスが上げられますが、
それぞれに優位性があります。

ハイスは超硬合金(超硬刃)と比較すると、耐摩耗性においては劣りますが、靭性(粘り強い)に富むことから、あらゆる金属材料の切削に用いられ、欠けにくいことから小型の刃には最適な材料です。このように耐軟化性の高いハイスを、さらにシャープペンシルの芯ほどの小さな刃物状に加工する高度な技術は、日本ならではの根気と時間をかけた手仕事が、脈々と受け継がれた職人を要する会社の、金属加工技術があってはじめて完成します。

■替え刃の交換 (製品には替え刃が1本付属します。)
1. ハンドルから先端ユニットを引き抜き、AとBのネジを緩めて分解し、ハイスを取り出します。
2. 替え刃の根本にマシンオイルを少量塗り、Bに差し込み、Aを被せてネジを締めて完成です。
※マシンオイルは、ホームセンターなどにある一般的な「サビ止め」のご購入をお勧めします。


■刃の研磨 (※製品にオイルストーンは含まれません。)
オイルストーンにマシンオイルを一滴垂らし、砥石に刃が接する角度(5度~10度)程度当てて、両刃を軽く数回砥石に沿うように研ぎます。
▲注意:職人が研いだ極小の刃ですので、研ぐ作業は慣れていただく必用があります。
※オイルストーンは、市販されている製図用オイルストーンのご購入をお勧めします。

製図用コンパスに装着できる!

先端ユニットを取り外して、市販の製図用コンパスに装着することで、大きな円がカットできるなど、使い方を選んでご使用いただけます。
※コンパスの先端サイズは、先端ユニットの仕様をご確認の上ご購入ください。写真はウチダ KD型製図器 SK穂替スプリングコンパスです。

コンパスで使用する大きな利点。

固定式で大きな刃を使用しているサークルカッターとは違い、製図用コンパスに装着しても、小型の刃は根本がコマのように軸となって回転し、切る方向を常に向くので、円の「始点」と「終点」のズレがありません。

MADE IN JAPAN

フレキシブルカッターは、精密模型を長きに渡って世に送り出してきた、模型メーカーハセガワらしい、機能性とデザイン性を兼ね備えた「ペン型カッターナイフ」です。

製品の開発には構想から3年を費やし、パソコンが普及する以前の製図器全盛時に培った、日本が誇る製図器製造技術、刃物研磨成形技術、ペン製造の高度な加工技術を持つメーカーの、粋を集めた「オールジャパン製品」です。

TT106 フレキシブルカッター
【先端軸回転式自由曲線カッター】
★高速度工具鋼(ハイス)替え刃一本付
本体価格 ¥4,500(+消費税)
2014年6月発売

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