NT61
箱根登山鉄道 モハ1形 “標準塗装”(2輌セット)
塗装済み完成品 (M車+T車)2輌セット 10,290円(本体価格9,800円)

箱根登山鉄道は、明治21年設立された小田原馬車鉄道に始まります。国府津〜湯元間に施設された鉄道は、明治29年に電化のため社名を小田原電気鉄道会社に変更し、明治33年に電気鉄道が開通しました。
その後景勝地である箱根にスイス登山鉄道にならった鉄道を敷設する事になり、明治45年に工事の施工が認可になりました。当初軌道1,372mmでしたが途中で1,435mmの標準軌に変更され、スイスの登山鉄道ベルニナ鉄道を参考にした路線は、大正8年6月に箱根湯本〜強羅間8.9kmの登山鉄道が開通しました。
その後小田原電気鉄道会社は日本電力会社に合併され昭和3年8月箱根登山鉄道が生まれました。念願であった小田原〜強羅間の直通運転も昭和10年に達成し現在に至っています。

モハ1形は、モハ2形とともに100系と呼ばれています。現在のモハ1形は2軸固定編成化されているのが特徴で101+102、103+107、104+106の3編成があります。このためモハ1形はモハ2形と違い片運転台の仕様になっています。モハ1形は大正8年に製造されたチキ1形が原型です。昭和25年にボディーを半銅製にし、電装系も国産製に改められモハ1形として生まれ変わりました。(箱根登山鉄道では昭和25年をモハ1形の製造年としています)モハ1形は長い間箱根登山鉄道の顔として運用されたきましたが、途中昭和30年半ばには台車をブリルから日本車輌製NA-7A(101)NA-7(106,107)と東急車輌製TS-110(102-104)に変更、同時にカーボランダムブレーキも採用しています。また平成3年からは平成5年に開始された3輌運転に先駆け2輌固定編成化改造工事が行われ、現在の姿になっています。