NT50
箱根登山鉄道 モハ2形 “青塗装”(2輌セット)
塗装済み完成品 (M車+T車)2輌セット 10,290円(本体価格9,800円)

箱根登山鉄道は、明治21年設立された小田原馬車鉄道に始まります。国府津〜湯元間に施設された鉄道は、明治29年に電化のため社名を小田原電気鉄道会社に変更し、明治33年に電気鉄道が開通しました。
その後景勝地である箱根にスイス登山鉄道にならった鉄道を敷設する事になり、明治45年に工事の施工が認可になりました。当初軌道1,372mmでしたが途中で1,435mmの標準軌に変更され、スイスの登山鉄道ベルニナ鉄道を参考にした路線は、大正8年6月に箱根湯本〜強羅間8.9kmの登山鉄道が開通しました。
その後小田原電気鉄道会社は日本電力会社に合併され昭和3年8月箱根登山鉄道が生まれました。念願であった小田原〜強羅間の直通運転も昭和10年に達成し現在に至っています。

モハ2形には、当初木造車体で銅製車体に改造された108〜110のグループと、最初から銅製車体で完成した111〜112のグループがあります。両グループとも外形上の差異はほとんどなく主電動機や台車はスイス製を仕様していました。
108〜110の木造グループは、昭和31年から32年にかけて東急車輌(108,109)東洋工機(110)でそれぞれ銅製車体化しました。また111〜112は、両車とも川崎車両で製造されました。モハ2形は当初はスイス製の主電動機とシュリーレン台車を使用していましたが、途中種電動機がカルダン式東洋電機製の電動機に変更され、台車も東急車輌のTS330Aに変更されました。
登山電車の特徴として、通常の電車にはない特徴も数多くありますが水タンクを装備し水をまきながらレールと車軸の摩擦を防いだり、レールを直接圧着するブレーキや強力なブレーキ能力のあるカーボランダムブレーキの装備などがあります。またモハ2形には連接運転を行うために密着自連を装備していますが、この連結器も登山運転を行うため数々の研究が行われ開発されたものです。