NT37
東急 たまでん デハ80形 「両運転台型」(M車)
塗装済み完成品 動力車 6,510円(本体価格6,200円)

デハ80形は、昭和25年〜28年の4年にわたり、81〜108号車の計28両製造されました。製造所は、日立製作所(81〜84、87号)、東急横浜製作所(85〜86、88〜102号)、川崎車両(103〜108号)の3箇所でした。81〜86号の6両は新造で、残りの87〜108号の22両は、木造車のデハ1形、デハ20形の車体を新造し、銅体化させた車両です。張り上げ屋根に大きな客室窓という近代的な欧風デザインのスタイルは、好評を得ました。正面窓上部に位置する2つのマーカーランプは、三軒茶屋の分岐点信号塔で二子玉川園行きと、下高井戸行きを判別する目的で設置をしました。集電装置は当初ビューゲルでしたが、昭和27年以降にパンタグラフに換装されています。昭和43年には81〜84号車は片側の運転台を撤去し、中央扉を車内ステップ付きに改造して、連結2人乗り車として運用されました。昭和44年の玉川線廃止後は81〜86号の6輌と、104〜107号の4輌が87〜90号に改番されて世田谷線に転じました。その際に不用となったマーカーランプの撤去や車体塗装色をグリーン一色にするなどの改良が加えられました。その後、新87〜90号の4輌は、使用頻度が低かったため江ノ島鎌倉観光(江ノ電)に譲渡され、昭和45年より運用が開始されました。