NTシリーズ100作目記念製品
NT100 東急 たまでん デハ200形

11,340円(本体価格10,800円)


POINT
 
ヘッドライト・テールライトが点灯
 
転写シート:車番201〜206
 
シール:行き先表示、プールゆき、連結二人のり表記、試運転マーク

現在では首都高速の高架が併設され、交通量の多い都心の国道246号線ですが、
かつては路面軌道を主とする路線で、玉電の路面電車が走っていました。
東急玉川線は玉電(たまでん)と呼ばれ、1960年代末に廃止されるまで
渋谷・二子玉川園駅間を主な路線として運行していました。

デハ200形は1955年(昭和30年)に6輌が作られ、その丸みを帯びた特徴的な姿から
「ペコちゃん」「いもむし」といった愛称で乗客に親しまれた、スター級の車輌です。

外観が個性的なデハ200形は構造面でも数々の斬新な新技術を採用していました。
車体は張殻構造で作られた軽量車体で、車重はわずか22t。
2輌連接構造の中間台車は一軸構造で、スペインの国際特急列車タルゴと同じ
構造のため鉄道ファンからは「タルゴ」の愛称でも呼ばれました。
車輪は直径510ミリという小径車輪を採用し、
乗降口に収納式ステップを装備した低床の車体は現在における
LRTにも通じる路面電車としての理想的な構造でした。
そのほかにも平行カルダン駆動の台車、
多段階の抵抗段数を備えた制御器や客室通風用のファンデリアといった
当時の新技術を採用した高性能車でした。

デハ200形は1969年(昭和44年)5月11日の玉川線廃止と共に引退しましたが、
その14年間という比較的短い運用期間にもかかわらず
今なお人々の記憶に残る、玉電を象徴する名車です。

デハ200形の204号車は東急田園都市線宮崎台駅の
東急「電車とバスの博物館」に保存されており、現在もその姿を見ることができます。