パッケージ
【JT1】 1/48スケール プラモデル
P-38J ライトニング "ヴァージニア マリー"

価格:3,800円(+消費税)

P-38ライトニングは、双胴双発という特異なスタイルの機体で、第二次大戦中のアメリカ戦闘機の中でも異色な存在でした。1939年1月27日にXP-38が初飛行しましたが、離陸上昇中に、フラップに振動が発生し3箇所のヒンジを破壊してしまい、着陸時にフラップ操作不能なためしりもちをつく格好になってしまいました。その後、機体を修理し何回かの飛行を重ね、多くの問題点を改善しました。そして1939年2月11日に、北米大陸を西海岸から東海岸まで横断する記録飛行が行われましたが、ニューヨークのミッチェルフィールドへの着陸進入を失敗してしまい、滑走路を飛び出し大破してしまいました。しかし、この飛行の際に追い風ながら676km/hという最大速度をだし、パイロットも無事ということで、このデモンストレーションの効果は大きくロッキード社は事故後まもなくYP-38の13機、受注することに成功しました。当初、肝心の量産体制が整っておらず、YP-38の1号機が初飛行したのは1940年9月7日でした。その後、量産体制もしだいに整い、本格的量産型のE型でそれまでの37mm砲をやめ、20mmM1機関砲と12.7mm機銃4挺が機首に組み合わせられ以後P-38シリーズの基本となり、つづいてF、G、H型と生産され、J型ではエンジン冷却の問題もエンジンナセル下のプロペラのすぐ後方に中間冷却器を移す事によって解決され、形状もアゴがついたスタイルとなり識別しやすくなりました。P-38Jは、新しい冷却系統によってP-38Hと同じV-1710-89/91エンジンで1600hp(高度8077mm)の緊急出力が
可能となりました。また、P-38J-25型以降は尾翼に影響するバフェット(乱れた空気流が当たって生ずる機体の振動)を解消するために電動の急降下フラップを採用し、急降下の回復の途中で使用し、主翼からの気流の方向を変え尾翼にこの空気の流れが当たらないようにしました。なおL型は着陸灯が左主翼前縁に埋め込み式になった以外は、J-25型以降の機体構造と同じですが、エンジンをV-1710-111/113に換装したエンジン強化型です。

《データ》乗員:1名、全長:11.53m、全幅:15.85m、全高:3.0m、戦闘重量:7,940kg、エンジン:アリソンV1710-89(左側)/91(右側) 2基出力:1,600hp(非常定格)/8,230m、最大速度:666km/h/7,620m、武装:20mmAN-M2 機関砲×1、12.7mm機銃×4、初飛行:1939.1.27(XP-38)