パッケージ
【E28】 1/72スケール プラモデル 《生産休止》
B-24D リベレーター

価格:5,400円 (+消費税)

B-24リベレーターは、アメリカ陸軍の4発大型爆撃機です。B-24の開発が始まったのは、B-17の初飛行から遅れること約4年、1939年の1月にアメリカ陸軍が、コンソリデーテッド社にB-17に代わる新型爆撃機の設計検討をすることを依頼したことから始まりました。そのとき陸軍から出された要求は、最大速度483km/h(300mph)以上、航続距離4,830km(3,000mile)、実用上昇限度10,680m(35,000ft)、爆弾搭載量3,629kg(8,000lb)と要求値はかなり高いものでした。設計陣は開発にあたって航続距離を最優先に考えました。これはB-17の弱点が航続距離不足だったからです。まずデイビス翼と呼ばれたアスペクト比の大きい主翼を用いて空気抵抗を減らし、大型の翼の中には燃料タンクをめいっぱい搭載できるようにしました。胴体は極限まで太くして爆弾を当時の常識では考えられないくらい多く搭載できるようにしましたが、これは後に汎用性の高さへとつながり、本機の大きな特徴となりました。尾翼は特徴のある双垂直尾翼で、空気抵抗の減少を狙ったものでしたが、当時の流行でもあったようです。B-24はモデル32としてただちに設計に取りかかり、驚くべき早さで設計が完了し1932年2月21日には書類審査が行われました。その結果同年3月30日に試作機と実大モックアップの製造契約がなされました。1939年10月26日にはXB-24の主翼と胴体が完成、同年12月29日に初飛行を行いました。B-24は、アメリカで最大量産生産数を誇った爆撃機で18,000機以上も生産されました。この数はアメリカで戦闘機も含めた第2次世界大戦機の最高記録です。B-24は、ヨーロッパ、太平洋各戦線など世界中の最も多くの戦場で使われた爆撃機としても有名です。特に太平洋戦線での活躍はめざましく、後継のB-29が登場するまで重爆撃機の主力でした。
B-24Dは、最初の実戦用量産機で、引き渡しは1942年1月末からで総生産数は2,700機以上にのぼりました。エンジンは主に出力1,200hpのP&W R-1830-43ツインワスプで高度7000m以上でも戦闘出力1,200hpを維持できました。D型の武装は基本的に機首に12.7mm機銃を2丁、胴体側面後部に12.7mm機銃左右各1丁、背部にA-3C連装銃塔(12.7mm機銃2連装)、尾部にA-6A連装銃塔(12.7mm機銃2連装)が基準でしたが、後に胴体下面引き込み式スペリーA-13球形銃塔(12.7mm機銃2連装)が装備されています。また武装については様々な装備がありました。D型からは様々な改造試作機が生まれており、後のE型、G型は生産工場別に付けられた名称で基本はD型です。

〈データ〉B-24D
乗員:10名、全幅:33.53m、全長:20.22m、全高:5.46m、最大離陸重量:28,803kg、エンジン:プラット&ホイットニーR-1830-43ツインワスプ空冷星形複列14気筒x4、離昇出力:1,200hp、最大速度:488km/h(高度7,620m)、航続距離:3,700km、武装:12.7mm機銃x9〜11、爆弾搭載量:4,000kg、初飛行1939年12月29日(XB-24)