パッケージ
【E27】 1/72スケール プラモデル 《生産休止》
B-26F/G マローダー

価格:3,300円 (+消費税)

B-26マローダー(略奪者)は、アメリカ陸軍の高速中型爆撃機です。1930年代末期のアメリカ陸軍航空隊の爆撃機はB-10やB-18といった旧式機が主流で、当時のヨーロッパの新型爆撃機と比べると全く比較になりませんでした。このためアメリカ陸軍は1939年1月25日に新たな高速中型爆撃機の要求仕様を各航空機メーカーに出しました。この内容は、高速で長い航続距離、爆弾搭載量が907kgというものでした。1935年7月5日にグレン・マーチン社がマーチン179設計書を提出し、航空委員会はこの設計書を採用し直ちに生産命令が出されました。このころには緊迫した軍事情勢になっていて、試作機を作る余裕もなく9月には、いきなり1,100機の緊急量産命令が出されました。B-26と命名されたこの機体は1号機が1940年11月25日に初飛行しました。最初の機体はボルティモア工場で生産され、プラットアンドホイットニー社のR-2800-5エンジンを搭載し、爆弾搭載量は要求仕様を大きく上回る2,600kg、最大速度は507km/hで、ほとんどの機体が試験や練習用に使用されました。陸軍航空隊への引き渡しは1941年に開始され1940年後半にはB-26A型に生産移行され、1942年5月からはB-26B型に生産が移行されました。このB-26B型は最も多く生産されたタイプです。B-26Bは装甲の追加、2000馬力のプラットアンドホイットニー社製R-2800-41ダブルワスプ星形レシプロエンジンを搭載、エンジンカウリングの形状変更(プロペラスピナーは撤去)、武装の変更、フラップをファウラーフラップに変更が行われました。B-26Bブロック10からは欠点であった翼面加重を減らすべく全幅を1.83m延ばし、垂直尾翼の高さを76cm延長し翼面加重の軽減をはかりました。B-26Cは、B型に準じていますが新工場のオマハ工場で生産されたタイプです。B-26Fは、さらなる離着陸性能の向上のため主翼取付角を増やし、緊急脚下げを機械式に変更したタイプです。この後B-26Fの細部に変更を加えたB-26Gに生産が移りました。この他英国空軍にも武器貸与法によりマローダーMk.I、Mk.IA、Mk.II、Mk.IIIが輸出されています。Mk.IはB-26A、Mk.IAはB-26B、Mk.II はB-26C、Mk.IIIはB-26F/Gにそれぞれ準じた英国空軍呼称です。B-26シリーズはこの他にも試作型、テスト型、派生型など多くのタイプが存在しました。当初B-26は、離着陸性能が問題で不評な機体でしたが機体の改造をたびたび行い、熟練パイロットからは高い評価を受けるようになりました。B-26は当初は太平洋戦線のみで活躍していましたが、後にヨーロッパ戦線にも投入され最終的には世界のほとんどの戦線で活躍するようになりました。

《データB-26G》乗員:7名、全幅:21.64m、全長:17.09m、全高:6.20m、エンジン:プラット&ホイットニーR-2800-43ダブルワスプ星形レシプロエンジン、離昇出力:1,492kw(2,000hp)、最大速度:455km/h、航続距離:1,850km、武装12.7mm機銃×11、初飛行:1940年11月25日(B-26 1号機)